経験という財産は一生物。今、盛岡誠桜の新たな1ページ
- hannokizawa yuto
- 2023年8月8日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年8月15日
#盛岡誠桜高校 2023夏の岩手県大会に向けて
「自分が抑えたら勝てる。」エースの覚悟
昨年4月に石橋智監督が就任して以降、盛岡誠桜の勢いは止まらない。去年の秋の大会、今年の春季大会共にベスト8入りを果たし、着実に結果を残してきている。そんな盛岡誠桜を支えるエース、高橋脩はチームの現状に焦りを感じていた。

ー大会直前ですがチームの雰囲気についてどう感じていますか
高橋:まだぬるい雰囲気がありますね。毎日監督たちに怒鳴られてばかりで、雰囲気的には盛り上がりがあと少し足りないので。これからどんどん気持ちを高めていきたいです。
ー春の大会を終えて心境の変化はどうですか
高橋:やっぱり花巻東戦は悔しかったです。最後7,8,9回のスタミナ、詰めの部分を意識してみんなで取り組んで練習をしています。春と比べてスタミナなどがついたのを実感できています。
ーエースとしてプレッシャーはありますか
高橋:たくさんありますね。盛岡誠桜の注目度が上がってきているので、簡単には負けられないと思っています。自分が抑えれば勝てると思うので、しっかり頑張っていきたいと思います。
ープレッシャーに打ち勝つために、取り組んでいることはありますか
高橋:移動中のバスの中で曲を流してチームで高め合ってます。定番ですけどGReeeeNのキセキとかをみんなで聞いていますね。野球っぽい熱くなる曲を聞いてます。
ー個人的な目標とチームとしての目標をお願いします
高橋:個人の目標はエースとして完封してチームに貢献することです。チームとしては大きくいうと甲子園に出場することですが、どのチームも手強いので1戦1戦を大切にしていきたいです。

先輩に憧れキャプテンへ。最後の夏に向けての意気込み
現在の盛岡誠桜野球部をまとめているのは、主将の田中幸希選手だ。今年から38名の1年生も加わったことで、部の雰囲気も変わり悩んでいた時期もあったが、甲子園という目標に向かってチームを率先して盛り上げている。

ーキャプテンから見て今のチームの雰囲気はどうですか
田中:夏の大会に向けてチームワークが良くなってきていると思います。朝のアップでの声出しであったり、練習の時も声が出ていない部分があるので、コーチと共に変えていこうと話をしています。残り1週間という短い期間ではあるんですが、1人1人が甲子園に行くという強い気持ちを持って練習しています。
ー石橋監督が来てチームがどう変わりましたか
田中:技術系の部分をたくさん教えていただいて、全体的に守備やバッティングの技術が上がってきていることを実感しています。最初は監督の要望に答えられない部分も多かったんですけど、夏の大会に向けて全力で応えられるよう頑張っています。
ーキャプテンとして見る盛岡誠桜はどんなチームですか
田中:やはりチームが明るいというのが誠桜の取り柄ですね。しかし、ふざけた雰囲気にならないよう、配慮をキャプテンとしてしっかりやっていきたいと思っています。
ー憧れの選手は誰ですか
田中:自分が2年生の時のキャプテンが今でも憧れです。うまくチームをまとめて指示を通していたので、先輩のようになりたいなと思っています。
ー最後に意気込みをお願いします!
田中:悔いのないようにチームのみんなが「野球をやってきてよかったな」と思えるような最高の夏にしていきます。そのために失敗を恐れず挑戦し、甲子園を目指して頑張っていきたいと思います。

経験という財産は構築される
ー今大会の目標を教えてください
石橋:1年生が多く試合に出ているので、経験という財産はどんどん構築されて誠桜の力となります。春の地区予選もそうですし、県大会もそうですし、夏の大会も1つでも多く勝っていくことによって、生徒たちに経験というものがプレゼントされるかなと思います。

昨年から石橋監督が就任したことで、新勢力として期待されることもあるだろう。その期待に答えるかのように、この1年で結果を出し続けてきて、春から新たなメンバーを加えて更に誠桜野球部が活気あふれるチームとなった。
今年は悲願の夏のシード権を獲得し、岩手県大会を盛り上げること間違いない。石橋監督が語る「勝負師」に生徒たちが辿り着けるか。我々も今後の密着でも追っていきたい。
実際にグラウンドに訪れて感じた熱量と明るいチームの雰囲気が、今年の夏、どんなドラマを生み出してくれるのか期待は高まる。

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