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一流こそ基礎を。生徒指導につながったプロでの経験値

  • 執筆者の写真: hannokizawa yuto
    hannokizawa yuto
  • 2023年8月8日
  • 読了時間: 4分

更新日:2023年8月15日

#岩手県 大槌学園教師 三浦 翔太


現在にも生きる、ソフトバンクでの経験



ー ソフトバンクでの経験は、今中学校で教師をされていることにどのように活きていますか?

三浦:長谷川さんの置きティーバッティングもそうですけど、基礎の大切さですね。


印象的だったのは今宮選手ですね。キャンプでの全体メニューが終わった後の自主練習を見まして。1軍で活躍している人たちの共通点は、基礎を大切にしているということに気がつきました。本当に野球を始めたての人が一番最初にやる素振りだとか、誰でもやってきただろうという練習メニューを誰よりも真剣にやっていました。


あの今宮選手が2メートル手前くらいのところからゴロを転がしてもらって、捕球して投げる練習をしていたんです。小学生でも一番最初にやるような、誰でもできるような練習を2時間ほど、ひたすらやっていました。


バッティングもマシンをガンガン打つのではなくて、素振りやティーバッティングを、物凄い目つきでやっているのをみて、衝撃を受けましたね。

その事を小さい子には特に教えますね。「基礎的なメニューは面倒かもしれないけど、俺はプロの選手でも基礎を大切にしてきたのを見てきたから。大事だと思うんだよね」という話をしています。



長谷川勇也、今宮健太選手らについて語る三浦翔太氏
プロ時代の衝撃について語る三浦氏

ー 技術や動作解析も進んでいる中で、やはり基礎が大切なんですね。

今は最先端的なメニューや練習方法もいっぱいありますよね。

でもトップの人たちが大事にしているのは、原点に戻る事、基礎がありきで成り立っているんだなというのは感じました。


衝撃でしたね。何億も稼いでいる人たちが、誰にでもできるメニューを大事にしていたという事。それはどのポジションでも共通していました。逆にトップになれない選手は、自分に都合良さそうなメニューをやりたがったりとかしているのかなとは、今になって思います。




戦力外通告と、教師への道

ー 入団後、同じ東北出身の松本裕樹選手も入団されましたね。

三浦:ドラフト1位でしたね。そのドラフト会議も皆で見ていて、「ドラフト1位で翔太の後輩入ってくるじゃん!お前、なんかあったら頼むぞ!」って言われていたのですが、10月の終わり頃に戦力外になりました。ドラフトが10月の後半だったので、本当に1週間後くらいの出来事でした。「後輩が入団してくるし、何かあったら助けてあげよう」と思っていた矢先でしたね。


三浦さんはどのような形で戦力外ということを知らされたのでしょうか

三浦:前日の夕方にマネージャーから連絡がありまして、「明日の○時に球団の事務所に行ってくれ」と。この時期にその連絡がきたら100%戦力外の通告をされるという感じですね。


どこの球団も秋のキャンプに入ろうとしている時期でした。私がちょうど事前宣告を受けた日は、秋のキャンプを宮崎で始めるところで。なので宿舎から急いで荷物をまとめて、その日の夜の便で福岡の寮に帰ってきました。その飛行機が福岡に着いたくらいで、ソフトバンクの日本一が決まっていましたね。


日本一を決めた日、その次の日にしかもヤフオクドームの事務所に行って、戦力外通告を受ける。かなり残酷でした。


ー 同じ大卒の同期の選手達はいかがでしたか?

三浦:ちょうど私が戦力外になった代は、育成の選手も含めて結構一気に十何人と戦力外になりました。前の年とかと比べてもちょっと多かったですね。結構な人数が一気に戦力外になりました。監督が変わるタイミングっていうのもあったかもしれないですね。


ー 三浦選手が戦力外通告を受けたあと、球団職員として働くということは考えていましたか?


三浦:戦力外通告されたその場でお話はいただきました。必要としてもらえることは大変嬉しかったのですが、教員になるという夢もあったので、引退後は教員になる道を選びました。自分の中では球団職員の道は選択肢にありませんでしたね。岩手に帰ってきて、教師の夢を追うか、トライアウト受けて育成でも他の球団でプロとしてチャレンジし続けるか。という2択で、2日間位丸々悩みました。


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